オーガニックコットンについて

2021.02.22

オーガニックコットンについて

2021.02.22

そもそもオーガニックコットンとは?

オーガニックコットンとは、
農薬や化学肥料を3年間使用していない土地で、農薬や化学肥料を使わずに栽培された、遺伝子組み換えではないコットン(綿花)のことです。

普通のコットンとオーガニックコットンの違いは?

栽培方法が異なります。

通常のコットンは、殺虫剤、枯葉剤、成長促進剤など、たくさんの農薬や化学肥料を使って栽培されているのに対し、

オーガニックコットンは、農薬や化学肥料を使わない、自然の力を使った栽培方法で、生産者さんの労働環境も守りながら作られています。

そのため、オーガニックコットンは、大地の栄養を十分に吸収し、元気な実をつけ、しなやかさと力強さのある、生命力あふれた生地へと生まれ変わることができるのです。

コットン畑は、世界の耕作地のたった2.5%しかないのに対し、世界の農薬の約7%、殺虫剤は約16%が、コットンの栽培に使われています。これだけでも、どれほど通常のコットン栽培に大量の農薬を使っているのかがわかりますね。

コットン栽培と労働環境

世界自然保護基金(WWF)によると、通常のコットン栽培では、農薬による健康被害で年間2万人の方が命を落とし、7,700万人もの農家さんが農薬に被害に苦しんでいると言われています。

コットンの生産は、その約80%が発展途上国で生産されており、コットン栽培従事者さんの多くは貧困家庭の方のために、農薬から身を守るための防具を買うことができず、健康被害が起こってしまうのです。

また、世界第2位のコットンの産地”インド“では、コットンの価格を抑えるため、約40万人の子どもたちがコットン畑で低賃金で働いているともいわれています。

一方で、オーガニックコットンは、農薬を使わない自然な栽培方法なので、健康への被害がなく、公正な価格で取引されているため、農家さんたちも安心してコットンを作ることができます。また、オーガニックコットンの認証を受けたコットン畑では、第3機関により労働環境も厳しく監視されています。

地球にも環境負荷が小さい

また、オーガニックコットンは、通常のコットンと比べて環境負荷がとても小さいのが特徴です。

テキスタイルエクスチェンジによると、農薬・化学肥料を使わず、大きな重機も使うことがないオーガニックコットンは、通常のコットンと比べ、二酸化炭素(Co2) の排出量が46%も少ないとの調査結果が出ています。

また、オーガニックコットンは二酸化炭素の排出量が少ないだけでなく、微生物たちが元気に活動してくれる健康な土壌は、大気中の二酸化炭素を吸い取る働きもしてくれます。

2030年までに、現在の二酸化炭素の排出量を半分以下にし、気温上昇を1.5℃以下に抑えないと、不可逆的に(=頑張っても元に戻すことができない状態)環境が悪化し、温暖化を止めることができなくなると言われているので、オーガニックコットンは、温暖化対策としても、とても大きな効果があると言えますね。

また、オーガニックコットンは、二酸化炭素の排出を軽減することに加え、水質汚染や水の消費なども通常のコットンの栽培と比べて大きく軽減されています。

日本ではまだあまり実感がないかもしれませんが、世界の農業国の多くでは、ずいぶん昔から水不足が深刻な問題になっています。

Tシャツを一枚作るために必要な水は、約2,700リットル(毎日2リットルの水を飲んでも約4年かかる量)。
オーガニックコットンではこの水の使用量を91%も抑えることができると言われています。

このように、オーガニックコットンは労働環境や地球環境にとっても、とても優しい素材であることが分かります。

そのため、Haruulalaでは、全ての商品でオーガニックコットンを使用しています。

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