Fashion Revolution 2026 — リーダー、タンビルさんの想い

ファッションレボリューションとは
2013年4月24日にバングラデシュで起きた「ラナ・プラザ崩壊事故」をご存知でしょうか?
多くの有名ブランドの裁縫工場が入っていたビルが崩落し、1,100人以上の尊い命が失われた悲惨な事故です。
この事故は、私たちが普段手に取る安価で華やかな服の裏側に、劣悪な労働環境や安全への軽視が隠れていることを世界に突きつけました。
バングラデシュの首都ダッカ近郊サバールで、崩壊した縫製工場ビルの救助作業(2013年4月25日撮影、資料写真)。(c)AFP/Munir uz ZAMAN「誰が、どこで、私の服を作っているのか?(Who made my clothes?)」
この問いかけを合図に、消費者がブランドに透明性を求め、生産者の権利を守るための運動「ファッションレボリューション」が始まりました。
私たちはこのメッセージに深く共感し、今年は、私たちのものづくりを現地で支える生産管理のリーダー、タンビルさんの想いをご紹介します。
リーダー、タンビルさんの原動力
現地の生産管理のリーダーを務めるタンビルさんタンビルさんが今の仕事に携わるようになった背景には、学生時代の忘れられない経験がありました。
「バングラデシュで生まれ育った私にとって、貧困は『日常の風景』でした。
ですが大学時代のボランティアで、適切な医療を受けられないまま命がけで出産を迎えようとするお母さんたちの現実を目の当たりにし、大きな衝撃を受けたんです。」(引用元:Sunday Morning Factory 公式 note「なぜ、ここまでこだわるのか?」対話から、日本品質を「誇り」に変えた若き生産リーダーの挑戦)
「これは一つの家庭の問題ではなく、社会の未来に関わる問題だ」と確信した彼は、一時的な支援ではなく、ビジネスの力で雇用を生み、自立を支える道を選びました。
メンバーの成長が、リーダーとしての成功
工場でスキルアップしていくメンバーたちタンビルさんのチームには、家計を支えるために入社したものの、最初はミシンが上手く使えないメンバーも少なくありません。
しかし、彼らが技術を磨き、自信をつけていく姿に、タンビルさんは大きなやりがいを感じています。
「メンバーが新しいスキルを学び、顔つきが変わっていく。
その姿こそが、リーダーである私の成功そのものだと思っています。
どんどんスキルを身につけて成長していくメンバーたちを見るのは、この仕事ならではのやりがいです。」(引用元:Sunday Morning Factory 公式 note「なぜ、ここまでこだわるのか?」対話から、日本品質を「誇り」に変えた若き生産リーダーの挑戦)
「2nd HOME」として、共に歩む場所
工場の壁面に描かれた「2nd HOME」の文字私たちの工場の壁には「2nd HOME(第二の家)」という文字と絵が描かれています。
一日の大半を過ごす工場が、スタッフにとって家と同じように、あるいは家に代わって「安心して身を置ける場所」であってほしいという願いを込めたものです。
工場では、一緒に働く仲間たちを裏側から支える仕組みも大切にしています。
その一つが、「緊急支援金」という運用です。
最近も、あるスタッフの家族が病に倒れ、世帯収入が減ってしまった際、この資金を活用しました。
誰かが困難に直面したとき、一人で抱え込まずに相談できる。
それは、タンビルさんのように「子どもたちの未来を守りたい」と願うメンバーたちが、安心して挑戦を続けられる土台を作るための「2nd HOME」としての形です。
つくる人も、着る人も、みんなが笑顔でいられる循環を

“服を選ぶ”ことは、その背景にいるタンビルさんたちが抱く「より良い未来への願い」を、皆さまと分かち合うことではないかと思います。
私たちがこうした取り組みを続けられるのは、私たちの製品を手に取ってくださる皆さまがいらっしゃるからこそです。
これからも、つくる人も、着る人も、みんなが笑顔でいられる循環を。
今年のファッションレボリューションを通じて、改めてその想いを皆さまと共有できれば嬉しいです。

